岩手町農商工

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産地の味づくり応援!岩手町「キャベタリアン宣言」開発。岩手は山海の食材に恵まれた県です。その食材を使って自社製品をつくるほか、私たちが取り組むのは各産地の食開発に加工業者として参加すること。最近、一つのプロジェクトに関わることができました。それは、岩手町のキャベツを一番おいしく食べるためのドレッシングづくりです。キャベツ産地として120年の歴史を誇り、東北一の産地である岩手町。「いわて春みどり」は、夏の日差しを浴びた鮮やかな緑と、みずみずしさを表現したネーミングです。15,000人が来場した「北緯40度ご当地グルメ博inいわてまち」では、岩手町の皆さんと一緒に試食会を開催。

 盛岡市の北部にある岩手町。夏の冷涼な気候と土地の標高差を活かした同町の特産物「いわて春みどり」は、葉の柔らかさと甘みが特徴のキャベツです。栽培の歴史は明治期に遡り、大正から昭和30年代には「南部甘藍」と呼ばれ、岩手町は日本一のキャベツ産地でした。しかし、消費者の嗜好の変化や病気発生などにより、徐々に衰退。南部甘藍のイメージを一新させ、“夏場に柔らかいキャベツを普及させよう”と春系キャベツを導入し、昭和59年から「いわて春みどり」の名称で販売を始めました。これが夏場にサラダで柔らかいキャベツを食べたいというニーズに応え、全国的なブランドキャベツに成長しました。

 その後、岩手町では町をあげた取り組みがはじまり“キャベツの街を食から発信”するキャベツ関連の商品開発・販売展開を進めてきました。そして平成23年度には、「いわて春みどり」の良さをより知っていただき、地元の味を全国に発信していくことをねらいにご当地ドレッシングの開発がスタート。浅沼醤油店もそのプロジェクトに加えていただいたのです。「岩手町の人々に愛される味=全国に発信できる味」を目指し、まずは、市販のキャベツ向け調味料を集めて試食、メンバーでいわて春みどりに合う味の方向性を検討。さらに、7月~9月にかけ岩手町の皆さんが集まる機会に3回、のべ2000人への試食アンケートを実施し、味の改良を進めました。アンケートで地元の声を集めたことで、町民の方々も参加者意識が高まりドレッシングづくりへの思いが強くなったようです。そして主役であるキャベツの甘みを活かすことを大事に考えた結果できたのが、醤油を使わない塩ニンニク味のドレッシングです。醤油屋にも関わらず…(笑)。

採れたてキャベツをザク切りにし、そのままドレッシングをかけてバリッ。シンプルながら贅沢な食べ方も。お肉とキャベツで野菜炒め、焼きそばや焼きうどんにも。この1本から始まる産地からの提案。今、岩手町では「キャベタリアン」としての宣言文もつくる予定で、食文化の発信に動いています。シンプルな塩味に深みを加えるニンニクも岩手町産。盛岡市近郊にある福祉事務所「あさあけの園」で加工。週に2回、約40キロのニンニクの皮を一つひとつ手作業でむきます。

 商品名は、キャベツを美味しく食べて元気に暮らそうという意味から「キャベタリアン宣言」と名付けられました。全国各地から問い合わせも増加中ですが、長く使っていただくには、これからが踏ん張りどころ。メンバー一丸となって大好きな岩手の食材発信のために頑張っていきます。

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